おてつだいクエスト ブログ

ちゃがちゃがゲームズのタクミです。ゲームマーケット秋2014、ゲームマーケット大阪2015にて「おてつだいクエスト」を販売させていただきました。

「おてクエ」と「お手伝い」の相関性

こんばんは、最近「お手伝い」というものを色々考えているTakumiです。

 

前回のエントリーでNHKをご覧になられた方にご購入頂いたレポートをご紹介しましたが、今日も進捗のご報告が届きましてとても嬉しい思いを抱きました…!

 

そのご家庭では、最初は物珍しさから食いつきも良かったのですが、二日目にしていさかいが起き、「もういいや」となってしまったところを三日目に親御さんの機転(というか心配り)で再度軌道に乗り出した、という状況らしいです。親御さんがお風呂に入っている間に今までしてくれたことのなかった洗濯物畳みが終わっていたという、驚きと喜びの声が聞けました。

 

(※本当は嬉しさのあまりメールの全文を貼り付けたいほどなのですが、今回は伝聞系でのご紹介ということで…(^^;)

 

ここで思うのですが、この場合大事なのは「おてクエ」がこのご家庭に良い影響を及ぼしているのではなく、親御さんが「おてクエ」を用いて良い状況へ持って行っている。ということです。

 

「おてクエ」はお手伝い文化のないご家庭にお手伝い文化を根付かせるためのきっかけにすぎず、「おてクエ」で得られる効果の本質的なものは「お手伝い」そのものによる効果です。

 

子供がお手伝いをすることによる効果・効能は色々あります。

 

自信がつく

子どもは、お手伝いしたことを感謝されることにより、人の役に立ててうれしい気持ちを実感し、また、最後までやり終えた達成感から、自分に自信を持つようになります。そして自分の判断で行動できる子どもになります。

 

要領を考え、工夫する
子どもは、お手伝いからたくさんのことを学びます。どうやったら早くできるのか、どうやったらうまくいくのかを考え、工夫します。

 

よく気が付き、さっと行動に移せる
たとえば、お友達の家に大勢で遊びに行ったとき、日ごろから、靴を並べるお手伝いをしていると、玄関の靴がバラバラになっていた場合、自然に、みんなの靴を並べることができます。

 

親子のコミュニケーションが深まる
お手伝いは、子どもに任せるお手伝いもありますが、親がやっていることを一緒に手伝ってもらう場合もあります。親と同じことをすることで、一体感が生まれ、いつもは話さないことも、語ってくれるものです。

※子供はお手伝いで大きく成長する(ALLABOUT) このページからの抜粋です。

 

子供は基本的に自由奔放な生き物であり、自分の好きなことしかやりたがらない傾向があります。そして、小学生にもなれば学校で出る宿題もやらねばならない上に友達とも遊ばなければならない、自分の好きなテレビゲームもしなければならないなど、とにかく時間がありません。親が何も言わなくてもしてくれる家事などというものはお願いされてもあまりしたくならないものです。(※よほどのいい子である場合は除きます…ww)

 

お手伝い文化がない場合は、お手伝いをして欲しいときに用いるものは単発的な報酬(お小遣い)や、強制(お願い)などになりがちです。しかも、それは持続しません。その高い垣根を「おてつだいクエスト」という「ゲーム」で取っ払うことがまず最初の目的でした。家事もゲームにしちゃえばいいじゃん!的な…

 

その目論見は我が家では成功し、子供から見たら「面倒な家事参加」は日常的なものに変化していきました。「おてつだいクエスト」というゲームに参加しながら、家事にも参加し続けることによって親からの感謝や家庭の役に立っている自信を得たのです。

 

※現在の我が家では「おてクエ」で遊んでいるという感覚はだんだん薄れてきている代わりに、何も言わずに、もしくは「今日はこれ頼むね」と少しお願いするだけで応えてくれるようになりました。ある意味、このゲームをクリアしたのかもしれません。

 

ここまで来るまでには色々失敗もしました。

それこそ「もうやらんでいい!」と怒ってしまうことも。(失敗例として)

 

おてクエを事実上クリアした我が家としてお伝えできることを何かまとめておくのも必要なことなのかもしれないな、と、今日頂いた嬉しい進捗状況メールを読みながら思いました。おてクエを遊んでくださる方全てのご家庭で、お手伝い文化を築けることが願いなのですから。

 

最初はこの「お伝えできること」は公開すること自体に躊躇がありました。それぞれの家庭事情も違うこともありますし、何より「こうすればうまくいくよ」と、断言できるようなものでもないし、必然的にお説教ぽくなってしまうからです…w 僕自身がお説教を聞くのが嫌なのもあって、最低限のルールを決めた後の運用自体はそのご家庭でお任せするというのがスタンスでしたが、それではやはり不親切かなと思い直しました。

 

これからしばらくの間、おてクエで躓くようなポイントを回避することや、我が家での成功事例をちょくちょく書いていこうと思います。お付き合い宜しくお願い致します。